AIN support projectsプロジェクト紹介
カンボジア国プレアビヒア州は、5歳未満児の低体重児率17% 、発育阻害26%と、国内でも継続的な改善が求められている地域の一つである。当会は2017年からプレアビヒア州で活動をしており、乳幼児健診と離乳食教室を同日開催することで、地域の子どもたちの栄養改善を支援してきた。また、自治体組織である「女性子ども委員」を巻き込むことで、最終的には離乳食教室を実施する活動の資金を、自分たちで獲得するまでに至った。本事業では、これまでの好事例をもとに、カウンターパートとなる「女性子ども委員」が自発的に栄養に係るジェンダー課題と子どもの栄養問題について取り組めるようになることを目標とし、栄養補完食(BP100)や栄養価の高い食材を活用したおやつや食事のレシピを開発し、その普及に取り組む。
エクアドルの子どもの栄養不良は国全体の問題として認識されているが、特にカヤンベ市の先住民の割合が高い山間部は貧困率も高く、慢性栄養不良率は30%を超える地区もある。これまで学校菜園事業を通した給食支援事業を行い、効果をあげてきたが、事業後の学校独自での継続が難しかった。よって、本事業では住民による持続可能な給食提供の形を目指す。その実現のために、保護者、教師、生徒が食と栄養の知識を獲得し、自らの力で給食食材の確保ができるよう学校給食委員会の運営を支援する。また、地域や企業の栄養課題への認識を高め、改善に向けた協力を引き出せるよう働きかける。このような活動を通して継続可能な学校給食の実践モデルを示し、社会の認識を高めると共に他の学校にも広げていく。
カラモジャ地域はウガンダでも最も貧困・飢餓の問題が深刻な地域であり、現在も多くの地域住民が飢餓・栄養失調状態に陥っている。本事業において、地域住民が灌漑農業を通して食料生産を行うことで、自給食料を確保し、野菜栽培による販売収入と自家消費量を増加させる。あわせて、住民が食と栄養に関する知識を習得する。また住民が営農を持続するための組織基盤を強化する。これらの自家消費食料の増加・収入源確保・栄養意識向上により、地域住民の生計向上と食と栄養状態の改善を目指す。
農村地域の人々の食生活事改善と健康への意識の向上と継続的な地域食生活改善活動の定着をめざして、トリブヴァン大学の栄養学科学生がキッチンカーを用いた地域巡回栄養指導活動を実施すると共に、その実習が学習過程に定着することで、認定栄養指導専門家を育成する。同時に地域の保健機関、学校、食生活改善推進員との連携により食生活改善プログラムとして構築し、それをパイロットケースにして栄養士の必要性を明らかにし、ネパール政府に対してその国民健康維持のための栄養士の効果を示すことにつなげ、次のステップにつなげる活動を行う。
10か所の小学校と各小学校エリアに存在する母親支援グループが協働して、葉に豊富な栄養を含むモリンガと野菜を栽培し、そこで収穫できるモリンガ葉と野菜を学校給食に入れることで、持続可能な児童たちの栄養改善に取り組んでいます。また母親支援グループから地域の女性や母親に食と栄養そしてモリンガについての知識が普及し、各家庭でもモリンガ葉を使った料理が提供されるしくみ作りも目標にしています。また本事業では現在、地域住民に加え隣国からの専門家が指導して活動を進めていますが、終了時には地域住民だけで持続可能なモリンガを活用した栄養改善のしくみを作れることを目指しています。
行動変容を促進する手法であるゲーミフィケーションを活用して、マニラ市バセコ地区の保護者と幼児の食行動の改善を行っています。具体的には、以下の3つの介入を行っています。
①動機付け:給食活動の運営、食行動を改善するメリットを伝える。
②実行支援:食行動を改善する認知的負荷を下げるために、何をどれだけ食べたらいいかが視覚的・感覚的に分かる「食事バランスガイド」や「食器」の提供。
③環境サポート:地域住民の間でフェイスブックグループを作成し、日々の食行動に対して、即時フィードバックをもらえたり、協力したりできる場の提供。
貧困層に対して、バランスの取れた食事を取るように指導することは簡単です。しかし、ごく限られた予算で日々を生き抜く彼らには、食を選択することはできません。食の改善策を提案するためには、まずは現状を知ることが重要です。現在、貧困層300世帯に対する徹底した食事モニタリングと聞き取り調査を実施し、その結果を日比の管理栄養士と協働して分析したうえで、貧困層が自らの力で持続可能な食改善の方法を探っています。地域の保健師や栄養ボランティアと連携して事業を進めることで、事業終了後も自治体が中心となり、当事業で見出した栄養改善策の普及を継続して行ける体制を作っています。
マラウイは、主要熱源の9割近くを薪の燃焼に依存していることもあり、5歳未満児の47.1%が低体重での慢性的な栄養失調に陥っている。そこで、乳幼児や妊産婦が栄養価の高い食材を安定して摂れるための仕組みづくりに取り組んでいる。
具体的には、食材の加熱にも使うことができるアルミ製の装置ソーラーボイラーをコミュニティに設置し、六大栄養素を含むバランスの整った食事や離乳食のレシピや教材を開発している。また、妊産婦検診や乳幼児検診で継続的な栄養指導が行われるよう、医療スタッフに対する研修も継続的に実施している。
慢性的貧困下にあるスーダンでは社会経済的に不安定な状況が続き、食糧の確保や健康な生活を営む生活教育の不足が課題となり、特に子どもの発達に遅れがみられます。当事業は、自立的・継続的に食糧を確保し子どもの心身の健康が向上することを目指し、学校菜園を通じて子ども達の食に関するライフスキルを向上します。①小学校6校において持続的に野菜や果物を栽培できるよう学校菜園を運営し、教師や生徒により菜園管理を組織化しトレーニングを行う。②食育ワークブックの作成と教師へのトレーニングを通じて、小学校における食に関するライフスキル教育を導入、促進します。
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