AIN support projectsプロジェクト紹介
ISAPHと食用昆虫科学研究会は、ラオス農村部の住民と協働し、食用昆虫の養殖技術を推進しています。しかしながら、「昆虫は自然界から採集する食材」という認識が強く、養殖した昆虫が余っても売り場や買い手探しに時間がかかり、養殖の継続は簡単ではありません。この課題を解決するために、本プロジェクトでは、「養殖昆虫のフードシステム(モデル)構築」を目標といたしました。養殖昆虫の食味を落とさず加工・保存し、流通・販路を拡大し、新しい調理法・レシピの開発を通じて、生産→加工・保存→流通→消費のサイクルを整備します。日常的に昆虫を食べるラオスの食文化は強みとした事業です。これより、➀育てて簡単、➁食べておいしい、➂売って嬉しい養殖昆虫が広がり、この社会基盤を通じて農村部の子どもたちの栄養改善を狙います。
ガーナ北部において、食料事情を向上するため、動物性タンパク源として、地元産の大型食用齧歯類の「グラスカッター」の飼育を普及します。飼育繁殖、肉の加工と保存によって、タンパク源を確保し、また農家を対象に食物の栄養に関する啓発活動をします。野生動物肉に代わるタンパク源が得られることで、住民の生態系保全意識が向上することを目指します。
貧困から朝食を用意できず山道を空腹で登校する子どもたち。あまりの空腹で出席率が悪く、授業に出ても集中できないため学力が伸び悩んでいます。そのようなライパンダック村の村人と子どもたちが当プロジェクトにより、次のことを目指します。①ご飯を食べて元気に登校できる。②欠席が減り集中して授業をうけることにより学力が向上する。③村の家庭において野菜の収穫から現金を得られるようになる。これらの目標を達成するため、村人と子どもたちが野菜の作り方や調理方法を学んで、日々の食生活を改善していきます。
YouMeスクールに通っている250名の生徒たちに、地域全体では初めて学校給食を提供し、彼らの栄養改善を行っています。 看護師と教師たちが、毎年2回100世帯以上へ家庭訪問し、保護者の栄養に対しての意識を高める活動も実施しています。 栄養に関する絵本も作り、授業を行う予定です。 また、生徒たちの栄養教育活動として、栄養をテーマにしたクイズや作文、スピーチコンテストを行っています。 実践的に栄養を学ぶため、学校周辺で農園も作り、子どもたちが様々な作物を自分たちで植え、育てています。 学校から遠く離れた所に住んでいる子どもたちのために、学校の近くに学生寮も建設しました。 本プロジェクト終了後も、学校給食を継続できるように頑張ります。
HIV陽性のシングルマザー家庭では、教育費が払えず子どもが学校から返されることも少なくありません。またHIV陽性者は、薬を飲むためにしっかり食事をとることが必要不可欠です。そこで、彼らが栄養価の高い在来野菜を育て、収穫し、家族と食べることができるように、グループで土地を借りて農業を実施し、グループ貯蓄を行っています。これで食費が減るだけでなく、余った野菜を販売して収入にもつなげています。今まで農業研修を受けたことがない参加者ばかりですが、農業の座学から実践研修、農業開始後の伴走支援まで継続して行っています。他にも、農業で使う水タンクの設置、新型コロナウイルス感染対策用品の配布等も行います。
強固なカースト制度、男尊女卑が残り、所得、生活水準、健康水準の指標がインド全土で最も低い地域において、幼児を持つ農村女性の栄養への意識が高まり、家庭の食生活の質が向上して、幼児の栄養状態が改善する活動を展開します。このため、農村女性に対して、90種以上の栄養素や機能性成分が豊富に含まれるとモリンガを栽培し、家庭でも摂取することを奨励します。さらに、収穫したモリンガの葉を粉末加工し、インドおよび日本で販売するシステムを作り、販売で得た収益を農村女性へ還元します。また、農村女性が健康と栄養、モリンガ料理について学び、家庭の食生活の質を高め、家族の栄養改善に努めるように啓発します。
バングラデシュには10代で結婚・妊娠・出産を経験した母親が、20代・30代から糖尿病、高血圧、慢性呼吸器疾患などの非感染性疾患(NCDs)を患うケースを散見します。これには若いころからの生活習慣、水や大気汚染などの環境問題に加え、児童婚などの慣習などの社会的要因が関係すると言われています。
この事業では、妊産婦の今の健康増進と将来的なNCDsのリスク低減を目指し、母親の栄養および健康指導、母乳育児と離乳食の推進、健康上のリスクをかかえた妊産婦のフォローアップ支援を、政府保健職員と共に行っています。また約400人の妊産婦のモニタリングを2年半続け、バングラデシュの母親の出産前後の健康リスクの発生状況や変化を調べ、対策につなげています。
当院では小児がん患者の治療を行っており、衛生的かつ栄養ある食事を提供することで有効な治療につながるよう栄養面でサポートを行っています。開院当初は患者の家族が衛生的ではない屋台等の食事を購入し治療中の子どもに与えている現状であった。本プロジェクトの導入により、小児がん患者への給食提供を実現することができました。また、スタッフの人材育成を行い、喫食率の測定、栄養バランスの良い献立や小児患者にとって食べやすい給食へ改善を重ね、喫食率の向上へとつなげました。最終年度は小児患者が入院中だけでなく、退院後も衛生的で栄養価の高い食事ができるよう、患者や患者家族へ衛生・栄養教育を行います。対象者8割以上の衛生状況の改善、栄養への理解度向上を目指します。プロジェクト終了後も継続する食と栄養改善による生活の質向上を目指します。
プレアビヒア州は、タイとの国境に面する農村部で、カンボジアの中でも子どもの栄養指標が悪い地域です。村の多くのお母さんは、栄養についての基本的な知識がない人も少なくないため、適齢期でも離乳食を与えていない、適切な量や栄養バランスが取れた食事を与えていないことが多く、2歳になるまで白がゆしか子どもに与えていないケースもあります。お母さんのお腹の中で命が宿ってから2歳になるまでの1000日間に十分な栄養を取ることは、子どもが健康に成長するために欠かせません。シェアは、保健ボランティアさんや女性子ども委員会の方々と連携して、子どもたちの成長を見守るための乳幼児健診の支援を行うとともに、離乳食について正しい理解を持ってもらい、各家庭で実践してもらう活動を行っています。
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